商奉行のデータを活用してkintoneで売上分析してみよう

本ブログではOBC社が提供する「商奉行」とkintoneを連携する際に実践いただきたい売上分析の集計・可視化のポイントを解説します!

売上データ、きちんと活用できていますか?

売上は事業の現状を把握し、営業個人としても次の一手を考えるうえで欠かせない指標です。
多くの企業は売上管理のために基幹システムを利用し、日々データを蓄積していますが、データの分析やどのように現場へ還元するかについては改善余地があるケースも少なくありません。

こうしたデータ活用のボトルネックで注目したいのが「kintone」との連携です。
kintoneは柔軟なデータ管理と可視化が得意なクラウドサービス。関連するデータをkintone内で一元管理しながら、基幹システムに蓄積した売上データを使った集計・分析・共有も格段にしやすくなります。

今回は売上管理システムの代表格「商奉行」のデータを使って、kintoneでする売上分析の具体例を紹介します。

奉行クラウド×kintoneの詳細はこちら
 ≫ https://www.obc.co.jp/landing/kintone_user
 ※株式会社オービックビジネスコンサルタント社のサイトに遷移します

予実集計を自動化して、分析データの下準備

売上分析の方法をご紹介する前にデータ集計についても触れておきます。
売上データの連携が完了し、いざグラフや表に落とし込もうとしたら「事前に予実集計をしておかないと見たいデータが見られない」という課題が発生するケースがあります。
そんな時に使えるのがkrewDataの自動集計です。

krewData

krewDataでは、商奉行から取り込んだ売上実績のデータとkintone内で管理している予算データから予実集計を自動化することができます。
商奉行にある実績データをそのまま使えるのでデータの転記や営業管理システムとの二重登録が不要になり、日次や月次で自動処理ができるので毎回手作業で集計する手間がなくなります。

詳しい設定も公開していますので、ぜひ参考にしてみてください!
https://krewdata-drill.mescius.jp/entry/drill-actual-situation-akinaibugyo/

経営者向け売上ダッシュボード

さて、ここからはいよいよ売上分析のためダッシュボードのご紹介です。
初めに紹介するのは、経営層やマネージャー向けの全体の売上状況を把握するためのダッシュボードです。
分析に必要な情報は企業や役割によって異なりますが、いくつか視点が考えられます。

・重要指標の進捗状況
・期間比較による増減傾向
・拠点別・部門別の売上ランキング など

今回使用するアプリは2つ。
商奉行からkintoneへデータ連携した「①売上実績アプリ」と、先ほどkrewDataで予実集計した「②予実集計アプリ」です。

krewData

実績アプリには担当部門・商品・売価金額など基幹システムの売上情報が反映され、予実アプリには予算・実績・達成率などが入っています。
このデータから作成したダッシュボードを「分析に役立つ4つのポイント」を中心に見ていきます。

経営向けダッシュボード
ポイント①
重要指標を明確にするために「達成率」や「売上金額」などは単体で表示し、文字色でも危険水域(赤)や安全水域(緑)が変化するよう設定。
重要指標が明確になり、会議などでも共通認識を持って話し合いができます。

ポイント②
下段の3つはランキング形式で商品別・都道府県別・部門別の売上データをグラフ化しました。
売上の構成比率が大きいものを確認でき、傾向分析にもつなげることができます。

経営向けダッシュボード
ポイント③
右上のグラフでは、売上げの推移が四半期・月ごとで比較でき、同グラフ内に達成率も表示しています。2つの指標を同じグラフに表示する「複合グラフ」は、相関性を見たい売上分析や予実ダッシュボードに大変重宝するグラフ種です。

ポイント④
ここまで見てきた指標やグラフは、右端のスライサーを使って1クリックで絞り込みすることができます。「売上が跳ね上がっている月と逆に下がっている月のデータをそれぞれ絞り込んで見る」という使い方ができ、要因分析がしやすくなります。

シンプルな構成ではありますが、売上状況の把握に重要な指標はしっかりと確認することができ、kintoneの情報がそのまま反映されるのでリアルタイム性があります。
また、データ元となるアプリにもこのダッシュボードの画面からすぐに遷移して、詳細を見られる点もkintone内にダッシュボードを設置する利点になります。

使用したアプリの構成や詳しい設定方法はこちらからご確認ください。
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-akinaibugyo-manager-db/

営業部門向けの営業ダッシュボード

次に紹介するのは、営業部門の方向けの「営業管理ダッシュボード」です。
日々入力している案件データを活用し、進捗状況や受注見込みを分かりやすく可視化します。
営業担当者だけでなく責任者の方にとっても現状把握がスピーディになり、フォローに入るべき案件や追加施策の判断が迅速に行えます。

データが可視化されていることで部署内で実績をベースに話し合いができ、責任者としては目標達成のための支援がしやすくなり、案件担当者としても未達成に陥らないための対策が立てやすくなります。 
 
このように案件管理のデータを蓄積するだけでなく、実際の売上データを使って進捗状況を多角的に可視化することで「自分たちは今どう行動をすべきか」の判断材料を得ることができます。今回のダッシュボードでは3つのアプリを使用しています。
商奉行から連携した「①売上実績アプリ」、達成率を算出した「②予実集計アプリ」、そして日々案件の進捗を入力している「③案件管理アプリ」です。

アプリ構成

それではこちらもポイントを4つに絞ってご紹介します。

設定ポイント①②
ポイント①
営業メンバー全員に意識してほしい全体の実績と自分の当日実績を目立つ左上に配置。
一人ひとりが常に数字を意識して活動するための意識づくりとして必要な数字を明示できます。

ポイント②
フェーズ管理を漏斗型のグラフで視覚的に表現しているので、手持ちの案件からの見込みが立てやすくなります。中期的な視点で不足しているフェーズの積み増しを検討したり、グラフ内をクリックして各フェーズの詳細データを確認することでフォロー漏れを防ぐことができます。

ポイント③④
ポイント③
スライサーによる絞りこみで部門や個人に絞った数字を確認できます。
1つのダッシュボードで部門全体や個人を切り替えられるので、部門間の比較がしやすいですし、営業メンバー毎の傾向を見ることもできます。

ポイント④
個人の達成状況はピボットテーブルで集計し、詳細を表示しています。
データが可視化されていることで部署内で実績をベースに話し合いができ、責任者としては目標達成のための支援がしやすくなり、案件担当者としても未達成に陥らないための対策が立てやすくなります。

以上が案件管理の4つのポイントでした!

このように案件管理のデータを蓄積するだけでなく、実際の売上データを使って進捗状況を多角的に可視化することで「自分たちは今どう行動すべきか」の判断材料を得ることができます。
これから案件管理をご検討の方も、すでにデータ管理の体制はできているという方も、一歩踏み込んだデータの可視化の参考にしてみてください!

使用したアプリの構成や詳しい設定方法はこちらからご確認ください。
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-akinaibugyo-sales-db/

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