スーパーや百貨店、家電ショップなど商品を扱う仕事に欠かせない業務が商品管理です。商品登録や検品、費用計上など1つの商品を納品するまでにさまざまな工程があり、それぞれの業務を管理する必要があります。販売に至るまでの見えない業務負担が大きく、改善を考えている方は多いと思います。今回の事例では、kintoneで商品管理の業務効率化に成功した株式会社コロプラの事例を紹介します。
スマートフォンアプリを中心とした国内・海外向けモバイルゲームサービスを提供している株式会社コロプラでは、展開するIPコンテンツをさまざまな形にグッズ化して提供していますが、このグッズ販売における発注から出荷に至る商品管理業務にサイボウズのkintoneを活用、バーコード発番や複数アプリ内の情報を効率よく集計するためにグレープシティの「krewSheet」および「krewData」を活用しています。
今回は、インキュベーション本部 IP事業部 商品開発グループマネージャー 江頭 花恵氏、同グループ 中尾 康裕氏、同グループ 加藤 真樹子氏および田﨑 絵里香氏にお話を伺いました。
情報の転記によるミスや履歴管理など商品管理業務に課題
グッズの開発から製造、検品、納品まで含めた商品管理業務は、これまでGoogleスプレッドシートを利用して行われていました。また、外注先への発注依頼をExcelの発注書に転記してメールで送付するなど、さまざまなツールを駆使して商品販売までの業務プロセスを管理してきたそうです。
「それぞれの仕組みが連携していないため何度も情報を転記する必要があり、一部変更が発生すると全てのプロセスで再入力せざるを得ない場面も。本来手順を踏むべきプロセスが抜け落ちてしまうといった履歴管理も十分でないばかりか、転記ミスのリスクなど商品管理業務に多くの課題があったのです」と加藤氏は当時を振り返っています。
業務に不可欠な情報集計や関数利用はkrewシリーズで解決
Google スプレッドシートやExcelに代わる新たな基盤を検討している中、kintoneに出会います。kintoneであれば、販売形態の変化や新規商材の追加などが頻繁に発生するコロプラの商品に対して、システム経験がなくても機能拡張や項目追加が柔軟に行えることに魅力を感じ、導入を決めました。
ただし、kintoneの標準機能だけでは既存運用を再現することは難しい状況でした。なぜなら、以前はExcelの関数を利用して商品コードの生成を行なっていたからです。そこで紹介を受けたのが、kintoneでExcelライクなインターフェイスとExcel関数が使えるプラグイン「krewSheet」でした。また、販売経路ごとに登録される商品を集めてマスター化したり、発注した商品を費用計上するために必要な情報を各アプリから集計したりといった業務を円滑に行うべく、「krewData」も併せて導入。
現在では2つのkrewシリーズを活用し、グッズの発注から出荷、費用計上に至る商品管理業務のプロセス全体を円滑に管理しています。krewシリーズの導入効果の詳細についてはぜひこちらの事例ページをご覧ください。
商品コード発番など関数を使った業務をkintone上で可能に商品管理に欠かせないkrewシリーズ…