今回のブログでは、ラクス社が提供する配配メールとkintoneの連携、連携後のデータ活用についてご紹介します。「配配メールとkintoneの連携をもっと促進したい」「連携したデータの活用をしたい」とお考えの方におすすめの記事です。
配配メールとは
ラクス社が提供するメールマーケティングサービスです。
メールの一斉配信機能やシナリオ配信機能(ステップメール)に加え、送信後の開封・クリック状況を見る機能も搭載されているため、メールマーケティングを行うツールとしておすすめです。また、サイボウズのパートナー評価制度CyPN Report2024にて2つ星を獲得している製品です。
配配メール製品サイト:https://www.hai2mail.jp/
配配メール×kintone連携でできること
配配メールとkintoneはデータを連携することが可能です。連携の手段としてはラクス社がkintone用の連携コネクタを提供しており、専門スキルを持っていなくとも相互のシステムで管理しているデータの受け渡しを行うことができます。
https://www.hai2mail.jp/alignment/kintone/
- kintone→配配メール
メール配信の宛先リストを連携できる - 配配メール→kintone
メール配信の結果データを連携できる
本記事ではこのコネクタを使用する前提で、連携用データの生成や連携後のデータ活用に関して解説します。お話する領域は点線の部分(kintone内のデータ加工・活用)です。

本記事で使用する製品
・krewData:https://krew.mescius.jp/products/krewdata.htm
kintoneのアプリ間のデータ集計や加工ができる
・krewDashboard:https://krew.mescius.jp/products/krewdashboard.htm
kintoneアプリのデータの可視化ができる
その他の連携方法としては、CSVデータを入出力して読み込んで連携することもできますね。
※配配メールに取り込めるデータ、配配メールから出力できるデータに関する詳細は本記事では触れません。
活用例:配信リストを複数アプリのデータから作成する
配配メールの連携コネクタを使用すると、kintoneで管理している顧客リストや契約管理アプリの宛先情報を配配メールに連携しメールの配信先として活用することができます。
kintoneを運用していると、配信先リストの元となるアプリが複数になる場合があります。イメージとしては、①セミナー受付用 ②問い合わせ受付用 などお客様情報を収集するフォームやアプリが分かれている場合です。
メール配信リストとしては、1つのアプリで情報を管理できるとリスト管理しやすいですね。krewDataを活用すると、複数のアプリのデータを1つのアプリに配信先リストとして情報をまとめることができます。

設定イメージ
アプリ構成
①資料請求アプリ(krewDataの設定上で入力アプリとなるアプリ)

②セミナー受付アプリ(krewDataの設定上で入力アプリとなるアプリ)

③メール配信リストアプリ(krewDataの設定上で出力アプリとなるアプリ)
①と②のアプリの情報を集約するアプリです。ここでは運用の一例として「連携元アプリ」に元々どのアプリに登録されていたデータなのか記録しています。

krewDataの設定イメージ
詳細な部分までは触れませんが全体像はこちらです。大きく分けて3つのステップで設定を行います。
①2つのアプリのデータを結合するために整える
②レコードを結合(マージ)する
③結合したレコードを③のアプリに出力する

参考記事
複数のアプリを1つのアプリに集約する
https://krewdata-drill.mescius.jp/entry/drill-records-join/
補足
- 宛先が重複しないリストを作成したい場合には、重複しないように設定を追加することが可能です。
- 配配メールでは複数のアプリとの連携も可能です。今回のように配信リストを1つにする運用が望ましいシーン、用途ごとのリストで事足りるシーンの両軸で必要かどうかご検討ください。
活用例:メール配信の結果を可視化する
配配メールから連携したメール配信の反応履歴データを利用して、メールの効果測定に利用するシナリオです。
配配メール→kintoneには配信結果を連携でき、下記のようなメールアドレスごとの「開封」「URLクリック」単位で反応履歴レコードを作成します。

上記のような履歴データの具体的な活用例として、「メール配信の結果分析」や「配信リストを構成するデータの流入経路を可視化する」といったアイデアがあります。こちらはkrewDashboardで実際にデータを可視化した画面です。

補足
- krewDashboardでは複数のアプリのデータを1画面で可視化できます。ただし、「配信結果」と「配信リスト」といった複数のアプリのデータを突き合せてグラフを作成することはできません。この場合にはkrewDataを利用してデータの下ごしらえが必要です。
配信結果を測定する複合グラフについて
先ほどのダッシュボードのなかで、①は連携された配信結果データを可視化したものです。②の複合グラフはメールごとの開封率・クリック数を可視化しています。
補足に記載の通り、複数のアプリのデータを可視化する場合にはkrewDataでデータの下ごしらえが必要です。

また、krewDashboardはレコードの詳細画面にグラフを表示することも可能です。こちらの例では、案件管理アプリに配配メールから連携したデータを紐づけて表示しています。

参考記事
関連レコードで紐づけているアプリのデータを詳細画面で可視化する(関連レコードの可視化)
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-relate-data/
関連情報
配配メールへ連携するデータの生成と連携した結果データの活用についてご紹介しました。具体的に設定を進めたい方は、30日間の製品トライアルをお試しください。
配配メールトライアル申請ページ:https://www.hai2mail.jp/inquiry-trial/
krewトライアル申請ページ:https://krew.mescius.jp/trial/
また、詳しい使い方や機能を知りたい方はこちらのドリルというコンテンツをご参照ください。
krewDataドリル:https://krewdata-drill.mescius.jp/entry/category/basic/
krewDashboardドリル:https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/category/basic/