今回のブログでは奉行クラウド×kintone連携をはじめとする基幹システム連携後にぜひ実施いただきたいkrewシリーズの活用法をご紹介します 。
奉行クラウド×kintone連携とは
奉行クラウド×kintone連携は奉行シリーズ を展開する株式会社オービックビジネスコンサルタント社が2024年10月に提供を開始したkintone連携プラグインです。kintoneと奉行クラウドの項目を紐づけることで双方のデータを連携でき、ハードルが高くなりがちな基幹システム連携が手軽に行えます。
例えば、
・勘定奉行にある実際の売上額をkintoneに反映し予実管理をする
・kintoneで行った支払い申請を連携し、勘定奉行で精算業務を進める など
連携により、転記や二重入力、Excelにエクスポートしてのデータ成型作業を省いてスピーディーに業務が回せます。
≫ 詳しくはこちら https://www.obc.co.jp/landing/kintone_user
※株式会社オービックビジネスコンサルタント社のサイトに遷移します
連携したデータを活用するkrew設定例
ここからはkintoneのプラグイン「krewDashboard」を使い、基幹システムから連携したデータを可視化する方法をご紹介します。
krewDashboardは、その名とおりダッシュボードを作成するkintoneプラグインです。
Excelのような操作感で使えて学習コストがかからず、作成したダッシュボードはkintone内のデータがいつでも最新の状態で反映されます。
最初にご紹介するのは、勘定奉行クラウドのデータをkintoneに取り込んで作る経費管理用のダッシュボードです。
連携した経費管理データをkintoneで可視化
一般的に、基幹システム内のデータは経理部門など限られた部門でしか扱えないことが多いですが、データを連携することで勘定奉行に登録された実際の金額データを使った適切な予算管理が行えるようになります。
kintoneへ連携されているデータは、予算、実績、部門や科目などです。
▽連携されているデータ項目

このデータを使い、kintoneの一覧に5つのグラフ・ピボットテーブルを作成しました。
①部署ごとの予算・実績の金額と消化率の全体感(複合グラフ)
②年度の予算・実績・達成率の実数(ピボットテーブル)
③月次の予算・実績・達成率の実数(ピボットテーブル)
④部署ごとに経費科目の内訳(横棒グラフ)
⑤部署ごとの経費科目の実績比率(縦棒グラフ)
実際に設定した画面がこちらです。
このダッシュボードにはkintone内に連携された勘定奉行のデータがリアルタイムで反映されています。掲載されたグラフをクリックすることで元データの一覧画面に遷移したり、表示中のグラフを年次から月次に切り替えたり、部署単位にフィルタリングすることができ、分析もグッとやりやすくなります。
しかも、ダッシュボードは一度作成すればグラフ成形の作業を都度する必要がなくなりますので、作成者の工数削減はもちろん、見る側の立場でも現状の数字にいつでもアクセスでき、期の途中で予算調整をするにも便利ですし、次年度の予算策定時に前年の実績の基づいた予算の策定が行いやすくなります。
■設定詳細はこちら(サンプルデータもあります)
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-expense/
売上データから分析用のダッシュボードを作成
経費管理に続いて、今度は売上分析用のダッシュボードをご紹介します。
売上分析は、営業担当者が自分で売上状況を確認したり、事業やプロジェクトの責任者が全体感を把握するなど、利用するユーザーの幅が広いことが多いですよね。
そこで今回は、左上の部分には、常に注視したい数字である目標額と現在の売上実績、達成率を誰でも把握できるようわかりやすく表示してみました。
また、ピボットテーブル内には条件付き書式を使って矢印のアイコンを付けたり、背景色を設定しており、単なる数字ではなく、意味合いを持たせたわかりやすい表現にしています。
データの視認性をあげることで進捗や傾向が明確になり、シビアな営業戦略の立案にも素早く対応できるようになります。
■設定詳細はこちら(サンプルデータもあります)
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-sales-analytics/
krewDashboardだけじゃない!kintone内でのデータ編集にはkrewSheet
ここまでkrewDashboardの活用をご紹介しましたが、最後にkrewSheetを使った経費管理もご紹介します。
krewSheetのXrossモードではExcelのピボットテーブルのような表を作成できます。
krewDashboardでも同様の表は作れるのですが、krewSheetを使うメリットは同じ画面でデータの入力編集ができる点です。
上の段の集計結果をクリックすると同じ画面の下段にその詳細が表示され、同一画面でインライン編集が行えます。
集計結果を見ながらkintone内のデータを素早く更新でき、基幹システムから連携したデータの調整やkintoneで行っているデータ入力の作業効率を上げられます。
■設定詳細はこちら(サンプルデータもあります)
https://krewsheet-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-expense/
また、これまでご紹介したダッシュボードとこのkrewSheetを組み合わせることで、データの分析から詳細確認、修正対応までの一連の作業がスムーズになります。

ダッシュボードのグラフの一部をクリックすると、その条件で絞り込まれたデータの一覧画面に遷移します。この時に、遷移先の一覧画面にkrewSheetを設定をしておけば詳細をピボットテーブルで確認しながらExcelのような操作感でデータ更新ができ、kintoneに不慣れな方でも操作しやすい環境を整えることができます。
以上が、krewシリーズを使った活用例でした。
krewDashboardとkrewSheetで基幹システムとの連携データをフル活用し、データ分析を基にした業務改善にぜひお役立てください!
奉行クラウド×kintone連携で使える活用シナリオまとめ
ご紹介した設定例は、下記でご覧いただけます。
それぞれ記事の最下部にサンプルデータがあるので、まだ基幹システムとkintoneの連携は実現していないという方でも、サンプルを使って設定イメージをお試しいただくことができます。
・勘定奉行クラウドから連携したデータをもとに経費管理を行う(krewDashboard)
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-expense/
・勘定奉行クラウドから連携したデータをもとに売上分析を行う(krewDashboard)
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-sales-analytics/
・勘定奉行クラウドから連携したデータをもとに経費管理を行う(krewSheet)
https://krewsheet-drill.mescius.jp/entry/drill-bugyo-expense/
サンプルは全て無料でお試しいただけます。
設定の際は、下記のページも参考にしてみてください。
・krewDashboardドリルのはじめ方
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/first-step
・ krewSheetドリルのはじめ方
https://krewsheet-drill.mescius.jp/entry/first-step