この記事ではチェックリスト形式の設備点検表アプリの作成方法をご紹介します。
kintoneの標準機能では実現が難しいチェックリスト形式ですが、krewSheet「Xrossモード」を使えば一覧画面上で簡単にチェック作業用のアプリを作成することが可能です。
この設定を応用すれば、設備点検表の他にも清掃チェックリストやタスク管理、社内アンケートなど様々な場面でお使いいただくことができます。
完成イメージ
今回ご紹介するアプリでは、予定する点検日を空の入力欄として表示しているので、作業者は点検内容だけをスムーズに入力でき、管理者側では入力漏れがないかを一目で確認することができます。
さらに、最後の行には各項目の発生件数を集計しており、一覧画面上で合計数の確認まで可能です。
※実際の操作画面はこちらをご確認ください。
設備点検表の作成方法
アプリの構成
今回は以下の2つのアプリテンプレートを使用しますが、krewSheetの設定は「設備機器点検管理アプリ」のみで行います。
- 設備機器点検管理アプリ
- 日ごとに各機器の点検状況を登録するアプリ
このアプリの一覧画面の1つとして、krewSheetを使ったチェック表を作成します。
- 日ごとに各機器の点検状況を登録するアプリ
- 設備機器マスタアプリ
- 点検作業の対象となる設備機器を登録したマスタアプリ
設備機器点検管理アプリに入力する機器情報は、このアプリからルックアップで取得しています。
- 点検作業の対象となる設備機器を登録したマスタアプリ
krewSheetの設定概要
事前準備
・アプリ設定内のプラグイン設定画面にてkrewSheetを追加
・krewSheetを適応する専用の一覧を作成
krewSheetは無料で30日間お試しが可能です
https://krew.mescius.jp/trial/krewsheet.htm
利用開始の手順はこちらから
https://docs.krew.mescius.jp/krewsheet/#krewsheetmain.html
krewSheetは通常のExcel仕様の「Sheetモード」と、ピボットテーブルを作成できる「Xrossモード」が、ワンクリックで切り替えられます。
今回のチェック表では、「Xrossモード」で設定をしていきます。
チェックリストの作成
行と列に点検日と設定機器名称、値にチェック項目を配置することで簡単にチェック表が作成できます。設定したチェックリストは一覧画面の選択でいつでも表示でき、レコード編集画面へ遷移することなく、チェックリスト上で直接入力をすることが可能です。
対象の期間設定(未来日)を自動表示
「点検日」の設定の際に、まだレコード登録のない未来日も含めたチェックリストが作成できます。
ここでは期間を4/1~4/10を指定し、「データのないアイテムを表示」を有効化しています。
こうすることで、実際にはまだレコードが作られていない期間もチェックリスト上で表示することができ、入力者が自分で日付を入れるわずらわしさもなく、管理者側でも点検日の記載漏れを確認する手間が省けます。
チェック数の小計をリスト内に表示
さらにkrewSheet「Xrossモード」では、チェック項目の最終行に小計を表示できます。
設定は詳細設定画面で「カスタム小計」に、各検査項目のチェック数を集計する計算式を設定するだけ。この計算式は、Excelで一般的に使われる関数とkintoneのフィールドコードを組み合わせて設定することができます。ここでは単純なCOUNT関数ですが、必要に応じて計算式を調整することも可能です。
以上で、設備機器点検管理アプリの一覧にチェックリスト形式の「設備機器点検表」が作成できました。
おまけ:収集したデータを集計して可視化
点検記録がkintoneに収集されることで、発生事象の傾向分析など、新たなデータ活用が可能になります。例えば、新しく購入した機器の導入効果の検証や、気温上昇の影響で毎年どの程度発生件数が変わるかなど、現状が数値として見えることで、業務改善のための参考情報とすることができます。
今回のアプリ設定を体験するには?
krewSheetで実際の動作を試そう
▶30日間無料トライアルはこちらから
本記事内の設定の詳細は下記よりご確認いただけます。
▶krewドリル「設備点検表を作成する」
アプリテンプレートでスグに試そう
本記事で解説した設定を皆さんのkintone環境に取り込んですぐに体感していただけるよう、アプリのテンプレートとアプリに取り込むデータ、krewSheetの設定ファイルを準備しました。以下よりダウンロードしていただけますので、ぜひお試しください。
▶ダウンロードはこちらから
セットに含まれる内容
・アプリテンプレート
(設備機器点検管理アプリ、設備機器マスタ)
・krewSheet設定ファイル
取り込み手順
アプリテンプレートからアプリを作成
設備機器マスタアプリにcsvのサンプルデータを読み込む
設備機器点検管理アプリにcsvのサンプルデータを読み込む
krewSheetの無料トライアルを申し込み、案内に従ってアプリに追加する
プラグイン設定画面でkrewSheet設定ファイル(json)をインポートする
※テンプレートのご利用は、以下ページにて手順をご確認いただけます。
https://krewsheet-drill.mescius.jp/entry/first-step