レコード詳細にダッシュボードを表示!krewDashboard活用例3選

この記事では、 krewDashboardの活用法のうち「レコード詳細にダッシュボードを表示する方法」をご紹介します。 

krewDashboardでは複数アプリを取りまとめてダッシュボードとしてデザインすることができますが、会議資料のような一覧画面の作成だけでなく、レコード詳細画面にもグラフや表を設置することが可能です。 

この機能を使えばレコード詳細画面にダッシュボードを設置でき、表示中のレコードを基にしたグラフや表、さらに他のレコードやアプリに保存された関連情報もまとめて表示することができます。 

今回は3つの利用例と実際の設定概要もご紹介しますので、レコード詳細をもっとリッチに活用したいという方は是非参考にしてみてください。 

レコード詳細でのダッシュボード活用3選 

レコード詳細画面は通常フィールドが並んだだけのシンプルなつくりとなりますが、関連するダッシュボードを表示させることで、レコード情報に紐づけて確認すべき様々なデータを視認性高くご覧いただけます。

予算消化が確認しやすい工事管理ダッシュボード


※設定詳細はこちらからご確認いただけます。

工事管理アプリには案件ごとに必要なデータが入力されています。
管理する担当者には、その中でも特に予算関連の情報を意識して管理してもらいたいところですが、従来のレコード詳細では数字の羅列のみで予算消化状況が見えづらく、アプリ構成的に全体を俯瞰しづらいというケースも発生します。
そこで、予算関連の数字をダッシュボード化することで適正な予算管理の補助機能としていきます。

krewDashboardはレコード詳細のどこに配置するかを選択することができます。
今回は、レコード詳細を開いた際にすぐに目につく位置に配置しました。今回の目的が担当者にしっかりと予算状況を意識してほしいということなので、配置にも工夫をしています。
グラフの設定は、①でテーブル内の情報を原価分類別割合(円グラフ)として表示し、②の予算消化状況(ゲージ)で予算と実績を比較し進捗状況を表示、消化率もわかりやすくなっています。
本設定では、工事管理アプリのみを使って設定していますが、工事日報アプリなどが別にあれば関連情報を取得してより詳細なデータ掲載も可能です。

作業内訳を可視化する工数管理ダッシュボード 


※設定詳細はこちらからご確認いただけます。 

次は、作業報告アプリを使ったダッシュボード活用をご紹介します。 
こちらの設定では、レコード詳細画面に担当者ごとのダッシュボードを設置していきます。
工数管理はプロジェクトと作業内容、作業時間などの掛け合わせで実態把握する必要があり、ダッシュボードを使わずに管理するには複雑な管理項目です。

今回の設定では、レコード詳細の中ほどに、登録された担当者の作業データをグラフ表示しています。  
①でプロジェクトと作業区分を組み合わせた作業時間の割合を出し、②で当月の作業区分の割合を円グラフにしています。 
月ごとの作業時間の変化と作業区分ごとの作業時間を視覚的に確認することができ、データが蓄積することで作業予定の見積もりにも役立てることができます。

生徒ごとに試験結果をまとめた成績管理ダッシュボード 


※本設定の概要は記事内でもご紹介しますが、詳細はこちらからもご覧いただけます。 

最後は、成績管理ダッシュボードでの活用です。
kintone標準機能でも、一人ひとりのデータの絞り込みや、その結果をグラフや表にすることができますが、生徒全員のフィルタ条件を作るのは手間ですし画面遷移も多くなります。
レコード詳細内にダッシュボードを設定すれば、各レコードを見るだけで個人の成績の推移が確認ができ、教科ごとの得点傾向も見えてきます。
こちらの設定は活用例に加えて設定方法も見ていきます。是非参考にしてみてください。

設定のポイントとしては、①のチャートは表示しているレコードの実績をそのまま可視化していますが、②と③は、別のレコードに保存されている「塚原さん」の第1回から第5回の試験データを集約して作成しています。過去のレコードも含めたグラフ表示ができることで成績の伸び率が把握しやすくなっています。

個人に紐づけたデータ分析は教育現場に限らず、営業成績や顧客のロイヤリティの評価など、様々な業種・部門で応用がいただけます。
 

レコード詳細へのダッシュボード設定方法

ここからは、レコード詳細に成績管理ダッシュボードを表示する実際の設定方法をご紹介します。 

アプリの構成

実装するアプリは「成績管理アプリ」です。
アプリ内には第1回から第5回までの試験結果が5教科分、生徒毎に登録されています。
生徒1人につき、5つの試験結果が別々のレコードになっているので、一覧のままでも目視で比較はできますが、より効率的に確認するために個別ダッシュボードを設置します。

完成イメージ(レコード詳細) 

krewDashboardの設定概要

事前準備
・kintoneにプラグインを追加
・成績管理アプリのプラグイン設定画面にてkrewDashboardを適用

◎krewDashboardは無料で30日間お試しが可能です
https://krew.mescius.jp/trial/krewdashboard.htm
◎利用開始の手順はこちらから
https://docs.krew.mescius.jp/krewdashboard/#krewdashboard_main.html


ダッシュボードを設置する「スペース」を作成
まずはkintone標準のフォーム設定画面でダッシュボードを設置するスペースを作成します。

次に、プラグイン設定に進みkrewDashboardの編集画面を開きます。
「表示エリアの選択」項目に先ほどスペース設定で入力した要素IDを選択します。
これでレコード詳細内のスペースと、これから設定するkrewDashboardが紐づけされました。


krewDashboardで各グラフの設定をする

ダッシュボードには3つの指標を設定していきます。
・今回の試験結果のレーダーチャート
・成績推移の折れ線グラフ
・全試験の科目ごとの得点割合

各設定の概要を見てみましょう。

まずはレーダーチャートです。
krewDashboardの設定では、左に並んだグラフや表の項目をデザイン画面上にドラッグアンドドロップすることで、必要なグラフを簡単に配置調整いただけます。
レーダーチャートには表示しているレコード内にある科目ごとの成績を反映したいので、右下の「値」で5科目を選択していきます。

レーダーチャートには5科目の結果が五角形で反映されました。
ここではまだ登録されている全レコードの総数が反映されている状態ですが、個人の絞り込みは後ほど「全体検索」で絞り込みの設定を行います。

次に、成績推移を折れ線グラフで設定します。
レーダーチャート同様、ドラッグアンドドロップでグラフを配置し、軸に試験回、値に各回の合計点を入れます。
各試験回(第1回~第5回)の合計点の推移がわかるグラフが作成できました。

最後に教科ごとの成績割合を積み上げグラフで表示します。
このグラフは、全体を100として教科ごとの獲得割合を出しているので、どの教科が得意なのか、その割合が試験ごとに変化しているのかが視覚的に把握できます。
設定方法は、「100%積み上げ横棒グラフ」を使い、軸に試験回、値に5教科の点数を選択します。

以上がグラフの設定です。
最後に生徒名を起点に、データを絞り込む設定を行います。


「全体検索」機能で個人成績に絞り込みする 

これまで設定したチャートとグラフにはレコードの絞り込みが行われていません。
レコード詳細画面で表示している生徒の情報だけを抜き出すには、全体検索機能でデータを絞り込む必要があります。

検索条件は「名前=(フィールドの値に等しい)名前」に設定します。
その際に、「表示しているレコードのフィールドの値を条件に指定」を選択することで、レコード内の名前フィールドと合致するデータのみを全体から絞り込んで表示することができます。

以上で、krewDashboardの設定は完了です。設定を保存すると、各レコード詳細に個人成績ダッシュボードが反映されます。

個人のデータが可視化されることで、指導者や管理者が今後の指導方針を決定しやすくなるだけでなく、本人にとっても常に定性的な実績が把握でき、改善行動につなげやすくなります。
是非、レコード詳細でもダッシュボードをご活用ください!

今回のアプリ設定を体験するには?

krewシリーズは30日間の無料トライアルをお試しいただけます。
今回の設定を実施する際はトライアルのお申し込みと設定用のサンプルデータをご利用ください。

実際の動作を試そう
▶30日間無料トライアルはこちらから

本記事内の設定の詳細は下記よりご確認いただけます。
▶成績管理ダッシュボード(レコード詳細画面にkrewDashboardを表示)


アプリテンプレートでスグに試そう
本記事で解説した設定を皆さんのkintone環境に取り込んですぐに体感していただけるよう、アプリのテンプレートとアプリに取り込むデータ、krewDashboardの設定ファイルを準備しました。以下よりダウンロードしていただけますので、ぜひお試しください。
▶ダウンロードはこちらから

セットに含まれる内容
・アプリテンプレートとサンプルデータ
・krewDashboard設定ファイル

取り込み手順
①アプリテンプレートからアプリを作成
②成績管理アプリにcsvのサンプルデータを読み込む
③krewDashboardの無料トライアルを申し込み、案内に従ってアプリに追加する
④プラグイン設定画面でkrewDashboard設定ファイル(json)をインポートする

※テンプレートのご利用は、以下ページにて手順をご確認いただけます。
https://krewdashboard-drill.mescius.jp/entry/first-step

成績管理ダッシュボード以外の設定方法とサンプルデータは下記にてご確認ください。
≫ 工事管理ダッシュボード
≫ 工数管理ダッシュボード

お手元で是非お試しください!


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